3社からお金借りているんですが、多重債務?自己破産したほうがいい?
多重債務と聞くと借金で首が回らない状態を想像することでしょう。
自分ごとではないと考える方は多いでしょうが、2社から借りていればすでに多重債務なのです。
多重とは複数社から借りていることを意味するため、2社から借りていればすでに多重債務になります。
3社からお金借りる状況にあるなら、間違いなくその状態にあります。
借入先が3社ある方は、毎月の返済で面倒を感じているはずです。
返済回数が月3回あり、返済日はそれぞれ違うかもしれません。
コンビニなどのATMで返済している方なら、うっかり入金を忘れそうになった方もいるでしょう。
しかし、3社からお金借りる状況だから自己破産が必要とは限りません。
自己破産は借金解決の切り札であり、完全に返済が無理だとわかった時点で決めるべきものです。
それ以外にも任意整理、個人再生、過払い金請求などの方法があります。
キャッシングやカードローンなどの少額ローンの整理においては、任意整理や過払い金請求が行われるケースが多いです。
債務整理をすれば借金返済は楽になりますが、コツコツと返済できている方は避けましょう。
どんな方法であっても個人信用情報に登録され、金融事故として扱われるからです。
いわゆるブラックリストであり、登録されると最低5年間はローンを利用できません。
キャッシングが原因でブラックになった場合、カードローンやクレジットカード、自動車ローンなども利用できなくなります。
クレジットカードはローンではありませんが、ローンの一種とみなされています。
借入先が3社だろうと5社だろうと、地道に返済できているなら債務整理はしないほうがいいでしょう。
債務整理が必須な状態とは、完済の目処が立たない状態なのです。
毎月返済はしているけど、減っているのは利息だけという方は多いでしょう。
利息だけ地道に支払っても、元金は1円も減らないわけです。
借金を減らすとは元金を減らすことを意味するので、元金を減らすことが難しいとわかったら債務整理を考えるべきです。
または完済する目処は立っているけど、数十年先という場合も債務整理を考えたほうがいいでしょう。
数十年も借金に縛られていると、健全な生活を送ることはできません。
弁護士に相談をして、今の借金をどうするか考えていきましょう。
債務整理をせずに整理するなら、今よりも低金利なローンに乗り換えるという手もあります。
消費者金融から借りている方なら、低金利の銀行ローンを検討してみましょう。
3社の消費者金融でお金借りている場合、多重債務扱いになる?新規のキャッシング審査は通らない?
キャッシング審査においては、他社からの借り入れが信用を示す上でマイナスとなるケースがあります。
基本的には既存の借り入れの金額が大きいほど、総量規制との兼ね合いもあって審査通過は難しくなります。
また借入額が一定であると仮定した場合、借入先が1社であるケースよりも複数となっているケースの方が、信用は低く判定されがちとなります。
返済に苦慮している状況で無くとも、申し込み先が3社目以上となる場合には多重債務の気配があるものと判定される事も、多くあるとされています。
従って3社借り入れがある状況での新規申し込みは、ハードルとしては高くなるものと判断出来ます。
非公開となっている審査内容は事業者毎に異なるので審査に通過出来る可能性はありますが、限度額は低めとされる事は覚悟せねばなりません。
また3社借り入れに至るまでの期間が短い場合については、信用情報から申し込み先にその事が知れると共に、
余程お金に困っていて返済が厳しいのでは無いかと推察されてしまいます。
この状況では新規の申し込みの審査は、かなり通過し難いと言えます。
これまでの実績やそこに至るまでの流れも、モノを言って来るという訳です。
加えてキャシングにおいては、クレジットのローン等も含めた既存借入との合計が100万円以上となる場合、収入証明書を提出せねばならないというルールが存在します。
3社借り入れの状況はこのルールの対象になり易いと考えられるので、新規申し込みを行う段階で準備を整えて置く必要があります。
そしてこの証明の内容によっては、新規の審査に通過出来ない要素の1つともなるので、この点でも不利な状況と言えます。
こうした状況において更なる新規申し込みを行う事については、より不利な状況を呼び込む事も考えねばなりません。
そこで金銭をどうしても用意する必要がある場合には、他の方法も並行して検討する必要があると言えます。
具体的には新規申し込みより簡単な手続きで済むケースがある、既存の取引先への増額申請が考えられます。
また、おまとめローン等を利用して既存の借り入れの最適化を行い、手持ちの金銭から捻出可能な状況を作るという方法も考えられます。
何れにせよ、3社借り入れの状況では既存取引先の残高等もしっかりと把握した上で、慎重にキャッシング審査に臨む必要があります。
安易な申し込みは更に自分の立場を悪くするだけなので、避けるべき状況であると言えます。
債務整理後のおまとめローンは可能?一本化ローンの注意点と金融機関からの見え方
債務整理をしてすぐにおまとめローンを使ってローンの借り換えはできません。おまとめローンの審査は借入額が大きくなるため通常のカードローンよりも厳しくなります。
そのため、カードローンで落ちるような状況で申し込んでも通りません。その要因となるのが個人信用情報機関の異動情報です。債務整理を行うと債権者から通知されて記録が残ります。
これは5年から10年間は保存されるためおまとめローンに申し込んだときに債務整理したと分かり、金融機関にとって貸し倒れの危険性が高い要注意人物であるため機械的に審査に落ちます。
借入総額が少ない方が審査に通りやすくなりますが、そのために債務整理して総額を減らそうとすると審査に落ちる要因を作ってしまうのでやめましょう。
債務整理で注意が必要になるのが過払い金返還請求です。返済中のものに対して行う場合、実際には任意整理をしているため異動情報が記録されます。
このとき、過払い金の清算によって借入残高がなくなった場合には債務整理ではなかったとして異動情報は削除されますが、残った場合は利息をカットして分割、あるいは一括で返済する交渉になるので異動情報は削除されません。
過払い金なのだから請求しても問題ないだろうと思わないようにしましょう。おまとめローンは過払い金もまとめてしまうため先に請求することを勧める人もいますが、審査に落ちる要因を作ります。
返還請求は元の借入をまとめたお金で完済してからでも行えるので、順番に注意します。
もし先に請求を行うのであれば、弁護士などの専門家に相談して残高が0になるか確認し、不足があれば繰り上げ返済してから請求します。
ただし、手続きしてから処理が終わるまでに長ければ半年程度、訴訟に発展すればそれ以上かかるため、急いでまとめたいのであれば適していません。
残高が0になる場合でも債権者から個人信用情報機関に通知されなければ記録は残ったままになるため申し込みをする前に確認し、残っているのであれば通知するように要求しましょう。
担保や保証人を利用している借金があるため個人再生などを避けているケースもあります。
債務整理をした後にまとめなければローンの返済が困難になっているのであればその債務整理では対処できない状況なので個人再生、または自己破産の検討が必要です。
余計な手間を省くため、最初の債務整理の時点でどの方法で対処するのが適切であるか相談しておきましょう。